酔っ払いすぎて窓のガラスにハイキックをしてしまった過去

mado_hibi
酒は呑んでも呑まれるなが信条の私にとって、酒の失態は恥だと思っている。だから酔っぱらっても羽目を外すことなんて殆どないし、財布を無くしたこともなければ終電を逃したことすらもない。だけど一度だけ、失態どころか警察沙汰になってしまったことがあった。

あれは会社の先輩の送別会での出来事だった。寿退職をするという先輩は私が入社した頃からお世話になっている人で、電話の取り方やパソコンの起動の仕方と言ったイロハから何から全てを教えてくれた人だった。仕事のことのみならず、私の恋愛の相談にも乗ってくれたし、女姉妹のいない私にとってはまさに姉のような存在だったのだ。そんな先輩が会社からいなくなってしまうと知ったときは、子供のように床に寝ころんでジタバタと抗議したい気持ちを押さえるので必死だったし、先輩を退職に追いやった(?)結婚相手すらも恨んだほどだ。それくらい、私にとっては大切な人なのだったのだ。

そんなわけで、送別会では泣いてしまいそうな気持ちと寂しい気持ちがぐいぐいと私を後押しし、いつもよりかなりハイペースで飲みまくってしまった。すっかり管を巻いてしまった私は、先輩にかなり絡んだらしい。(←覚えていないが。記憶を失ったのもこのときが初めてだった)そして先輩を心配して迎えにきた婚約者が窓ガラスの外にいるのを見つけたときには、あろうことか、私は窓ガラスに向かってハイキックをしてしまったそうだ。その後は…パトカーやら救急車やらが駆けつけるほどの修羅場であった。

後日、上司と一緒にその居酒屋を謝罪に訪れたのだが、きっぱりはっきりと出入り禁止令を通達されてしまった。先輩は笑って許してくれたけれど、新居には一度も呼ばれていないので、きっと先輩の旦那さんには根に持たれているんだろう。今でも私の足首に残る傷跡を見るたび、あのとき割れたガラスとそこにいた全員のドン引きの顔を鮮明に思い出すのだった。